「え……」
瀬田は私の肩を強く握る。
向かい合った状態で瀬田は声を荒げる。
「お前はお前だろ!?
篠は篠だろ!?
お前は篠葵だろ!?
お前は篠桐花じゃない。篠葵だろ!?」
「わた……しは…」
私は篠葵。
他の誰でもない…。篠葵。
「お前は篠葵だろ。
俺の知ってる篠葵は、今のお前みたいなやつじゃない。
もっと自信を持っていて、もっと威厳がある」
「瀬田には……わからないよ…私気持ちなんて」
人と比べられる私の気持ちなんて誰にもわからない。
「あぁ、わからない。
俺は誰かと比べられたって構わない。
自分にプライドがあるからだ。
誰に何を言われようが、気にしない。
それが俺だから。」
瀬田は強い。
瀬田はなんでこんなにも強いんだろう。
涙が溢れる。
頑張らなくていいと言われているようだ。
瀬田は私の気にしていることをぶち破って先を進んでいく。
敵わないよ…。

