資料室の鍵は先生が開けていてくれたのか開いていた。
中は少し埃っぽくて、自然と咳が出る。
数学のデータ資料はすぐに見つかったが、私の興味はそれじゃない。
私は奥にある個人データ資料に手を伸ばす。
歴代の卒業生の成績が年度ごとに置いてある。
姉の代のものを手にする。開くと一番先頭に出てくる姉の名前。
基本的に普通科のテストは難しい。
どの教科もほとんどが入試問題で、毎年どの学年も一位の人は1000点中、700点ぐらいとる。年度によってまちまちだが。
姉は違った姉は常に9割近くとっていた。でも9割はとったことがない。
でも十分だ。
今までこの学校で900点以上とった人なんていないのだから。
私の最高点は一年のときにとった892点。でも姉の最高点は、この資料にも記されてるように、895点。
やはり姉にはかなわない。
いつまでたっても私は姉になれない。
姉はいつも先を行く。
振り返ってもくれない。
本を持つ手に力が入る。
本が歪む…。
「何してるんですか?」
「え……?」

