「……暴言を吐かれる」
今の普通科だってそうだ。
俺をダメガネだのなんの、と呼ぶ。
「じゃぁあなたの気になる子は、あなたが地味な瀬田祐樹ではなく、及川蓮だとわかったら、態度を変えるかしら?」
………………。
『少しだけ、勉強見てあげようか?』
『手伝いに来てあげたの!』
『カッコ悪いよ』
『瀬田のこと見直したかも』
『瀬田はできない男でも、ダメな男でもないよ」
『私は知ってるから。
瀬田が自分の芯ちゃんと持ってること』
思い浮かぶ。篠の顔。
篠の言葉の数々が蘇る。
篠は俺を、瀬田祐樹を内面から知ろうとしてくれる。
瀬田祐樹を認めてくれた。
「変えない……。
あいつは誰にだって平等に接する」

