やってやろーじゃん……。
「まず、あのまま保健室へ行くわ。
いくと保健室には誰もいない。
そして、瀬田は花森の手当てをする。
そして、ドンドン瀬田は花森に惹かれていく。
ここはアドリブで。この気持ちを表現して。今の及川蓮にできるかはわからないけど…」
「……やり…ます…」
難しい。
惹かれていく様子を……表現……。
「さぁ、日が沈む前に撮るわよ」
『はい!』
琴李京香の一言で、全員に緊張が走る。
「では、始め」
______________________________
ガラリ
保健室には誰もいない。
西日もさして赤く光る保健室…。
俺は花森香澄を丸椅子に座らせる。
花森香澄は背中から赤い光を受けている。
「消毒するからじっとしろよ」
『ありがとう…』

