この普通科での生活は言わば、俺のアドリブ劇。
初心者ばかりの役者たちと演じる劇。
学校の生徒たち。
俺の地味な格好をバカにしたり、からかったりする。
そんなの、予想範囲内。
でも…篠だけは俺の思った通りに行動してくれない。
あいつとは演技が出来ない。
思った通りの演技をしてくれない。
なんなんだ。
なんで俺は、篠とは劇が作れない?
「聞いてるのか?蓮……」
「あ……悪い…」
完全に暮人を無視していた俺。
「まぁいいけどさぁ〜。
まぁ人なんて自分と違うもの持ってる人に憧れて好きになったりすることもあるし、
この子は他の子と違うと思うと意識的に目で追っちゃうようになるものだよ」
「……絶対に違う。俺は断じて好きではない」
「…………少しは認めろよ……」
暮人はハァー、とため息をついて、俺に言う。
「まぁ今日はこれでいいや、なんとなくわかってきたし。
蓮が気付くのも時間の問題ってことで、今日は解散〜」

