「もしかしてあの子!?」
暮人が指さすのは篠と歌田さんだった。
制服が一緒だからすぐに気づいてしまったんだろう。
「ちょっと行こうよ、蓮!」
「は?」
そう言う途端にファンたちを振り切って走り出す暮人。
はぁ!?
暮人は一目散に篠たちのところへ走っていき、声をかけた。
本当にこの男は何を考えているかわからない…。
そして数分話したのち、今に至る。
今は暮人の家の部屋でのんびりくつろいでいる。
「葵ちゃんって変わってるね。
芸能人にまるで興味なし。あんな子初めてだ」
篠は暮人に腕を掴まれて喜ぶどころか拒絶した。
まぁさすが篠というか…、期待は裏切らなかった。
「ていうか、気安く名前で呼ぶなよ…」
「なになに!?ヤキモチ!?」
……。
いちいち暮人は腹が立つ。
「ヤキモチとかわかんねーし、でもそんなんじゃねーし…」

