「よくわからないけど、自信ありげだね」
「自信はある。それに、久しぶりなんだよな。
こんなにワクワクするの」
何かのために一生懸命になるなんていつぶりだろう。
俺はこの映画にかけてるんだ。
俺のこれからの芸能人生を。
「ちなみに相手の女の子は?」
「杉浦みずき」
「みずきちゃん!?
なかなか豪華だね〜」
杉浦みずきとは、俺より二つ上の若手女優。
実力は確か。
それに、この女は琴李京香の初作品の映画の主人公だ。
ということは琴李京香に認められている…。
なんとしても認めてもらわなくては。
なんとしてもこの映画に出演する。
めんどくさがりの俺がこんなに本気になるなんてな。
でもそれだけの価値があるんだ…。

