「いつ見たの??俺と瀬田祐樹が話してるところ」
さっきと同じ調子で話す田井暮人。
「あ…えーっと…。
私と瀬田が化学実験室の掃除をした日です…。
瀬田が水を汲みに行ってなかなか帰ってこないので見に行ったら…。」
「あー!あの日ね!!
そうそう俺と瀬田祐樹は友達なの」
思い出して嬉しそうな田井暮人。
に対し、”あの日か……”と呟きながら頭を抱える及川蓮。
「でもそれだけなので…他に話すことは…」
「なんで俺が葵ちゃんのこと知ってるかわかる?」
「え?」
早く帰りたくて話を逸らそうとしても、私の話をそらす田井暮人。
でもなんで私のことを知ってるんだろう。
「瀬田祐樹に聞いたんだよ♪
瀬田から葵ちゃんの話を聞いたの!
風邪ひいてたんだってね?心配してたよ、瀬田祐樹」
「……心配…してたんですか?」
「え、うん」
瀬田が私の心配を?
本当に?
私のこと、嫌になったんじゃないの?
「私は…まだちゃんと話せてないんです…」
「瀬田祐樹と?」

