「蒼先輩いるかなぁ?」
ほっぺをほんのりピンク色に染めながら
聞こえないくらいの小さな声で呟いた。
私にはばっちり聞こえたけど。
麻莉は絶賛片思い中。
一つ上の蒼先輩。
麻莉情報では、
いつも笑顔で、誰にでも優しくて
爽やかなところがいいらしい。
「あ、蒼先輩っ…きた」
麻莉は窓から身を乗り出すとやっぱり
ほんのりと頬をピンク色に染めていた。
わかりやすいなぁ。
可愛すぎるよ、麻莉。
こう見ると蒼先輩のこと本当に好き
なんだなと思う。
なんとなく私も麻莉と一緒に蒼先輩を
見る。
うん確かに優しそうな先輩。
実際何度かお話をしたこともある。
麻莉と蒼先輩はお似合いだと思うん
だけどなぁ。
これを前に麻莉に言うと、
「何言ってるの⁉︎なっちゃんのばかぁ」
て怒られた。

