次の朝、学校に来ると、席に座りながらふと外を眺めた。
私は窓側の1番後ろの席。
だからいつも窓の外を眺めてぼーっと
する。
朝の教室は、人気がなくて普段の教室の
賑やかさと違い、しんと静か。
「なっちゃん、おはよぉ」
背後から声が聞こえて振り返ると、
心友の岡野 麻莉*おかの まり*
がいた。
麻莉とは中学からの付き合いで、
ずっと一緒。
麻莉は私のことを[なっちゃん]ていう。
『あ、おはよ』
「また今日も外みてるの?」
笑顔で麻莉も窓の外を眺めた。
麻莉の栗色のミディアムヘアーの髪が
さらりと風になびく。
麻莉を見てると、ほのぼのする。
まさにふんわり女子だ。