シャイな彼女と月島くん


「え?月島が6番?」

「あ、もう一人の被害者は野々宮か」

野々宮には9の席を勧めた。

俺と同じで、どこでも良かったらしいから、特に揉めることもなく互いに着席……した瞬間だった。

「お、隣は相原か。よろしくな」

とか言う野々宮の馬鹿でかい声が聞こえた。


「………野々宮」


立ち上がり、荷物を持って野々宮の席へ。

「ど、どうした?月島?」

「席、替われ」

「は?」

「俺がここに座る」

「え、いやでもさっき」