何時間、待っただろう。 辺りは暗くなり始め カップルや家族連れ、学生たちが 屋台をまわっていた。 その頃にやっと 裕二さんから連絡がきた。 今から、そっちに向かうとの ことだった。 その連絡から数十分。 やっと裕二さんに会えた。 浴衣も少し着崩れて 髪もお化粧も台無しに なりかけていたけど 会った瞬間、可愛いと言ってくれた。 その一言で 何時間も待った疲れが 吹き飛んだ気がした。