「あーきのくん、どこ行くの?あ、中庭だね?寝るの?」 ふたりになったのに秋野くんは私と話そうともしない。 はて、いったいどうしてしまったのだろうか。 秋野くんは中庭につくなり、ベンチに座る。 「ねぇ、秋野くんってば!」 私がそう言うと秋野くんはため息をついた。 「おまえさぁ…少し優しくしてやったくらいで調子乗んなよ。」 秋野くんの鋭い言葉が胸に刺さる。 「いや、調子乗ってるわけじゃ……」 「乗ってるだろ。あんま俺と関わんな。迷惑なんだよ。」