もう……弟子として大切、だなんて思えないほどにアイツにハマり込んでいた。 これが……恋。 俺の、初恋。 「くっそ……」 ダメだ、恋なんて。好きなやつ作ったところで損するだけだろ? 叶わなくって悲しんで切なくなって、 自分が不幸になる。 そんなんだったら恋なんてしないほうがいいだろ。 母さん…元気にやってるかな。 ひとり空を見上げる。 「なんで…あんなに苦しみながら恋してたんだろ。」