もしかして… 「オムライス嫌いだった?」 「…えっと…う、うん」 嫌いなら仕方がないよね。 「それなら、別なのにするね」 「ごめん、それ以外なら大丈夫だから」 「気にしないでいいよ!」 私がそう言っても、田中くんはどこか気まずそうな表情を見せていた。 オムライス1つでそこまで落ち込まなくて良いのに… 「じゃあ、そろそろ戻ろっか」 私達は屋上を後にして、廊下を2人並んで歩いた。 すると、 「あら、もうすっかり馴染んでるわね」 突然声をかけられた。