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「……………」


「リュウ……?」


急いでピンクの城に戻った私は、リュウを見つけるやいなや唐突に時計について質問した。


リュウは驚いたような困ったような…何とも言えない顔をしている。


「はぁ………なにかと思えば……」


「え?」


リュウはため息をついて呆れた口調で言った。


「急に城を飛び出したかと思えばいきなり帰ってきて言うことがそれか。」


あ……っちゃあぁぁ


しまった……そうだよね…私ってば何も言わずに出て行ったんだよね~…

リュウは心なしか怒っているような気もする。


「…ごめんなさい……私……」


「………………」


うわぁ~…怒ってるよぉぉぉ…


「あの…本当にごめんなさい…私から来たいって言ったのに…」


「…………………で?」


うぅぅ……怖いッス…



「探し物はこれか?」


「ほぇ?」



リュウが何処からともなく私の目の前にぶら下げたそれは、紛れもなくあの懐中時計だった。