ただの幼なじみじゃいられない!




あたしたちの教室の方まで戻ると、廊下に背の高い男の子が…壁にもたれかかって立っていた。


何してるんだろう、あの子…?


目を細めて誰か確認すると…その男の子は爽太だった。


あ、あれ…なんで…?



「あ、ねえ咲。あれ、爽太じゃない?」



佳奈も爽太がいることに気付いて、不思議そうな顔をした。


もしかして…あたしのことを待ってくれていたとか…?



「ほんとだね。先に帰ってていいっていったんだけど…どうしたんだろう。」



こちらに向かってくるあたしたちに、爽太も気が付いたみたいで、あたしたちの方に体を向け左手を軽く上げた。


爽太の右手には、ビニール傘が握られていた。



「よ。咲たち、委員会終わるの早かったな。」


「うん!爽太、帰らないの?どうしてまだここにいるの?」