ただの幼なじみじゃいられない!




___放課後、30分程度の時間で予定していた委員会は、予想以上に短く終わった。


ラッキーだと思ったんだけど。


でも…。



「わあ…雨すごいよ、佳奈ぁ。」


「ほんとだ、土砂降りだね。」


「これじゃあ、帰れないかも…。」



教室の窓の外をみると、どんよりした空模様に、次々窓を叩きつける大粒の雨。


こんな物凄い勢いの雨が降るなんて、久しぶりかも。



「とりあえず、教室戻ろうよ。」


「うん、そうだね!」



佳奈にそう提案されて、あたしは首を縦に振って佳奈と並んで歩き出した。


委員会を行っていた教室から出て行き、自分たちの教室へ向かう。