ただの幼なじみじゃいられない!




*爽太side*



「おい〜爽太、昨日は咲ちゃんとどうだったんだよ〜!」


「………。」



朝から、俺の肩に腕を乗っけて楽しそうに問い詰めてくる雄哉。


雄哉の顔が、もう恋バナをしたくて仕方がない女子みたいな表情で…ニヤニヤと笑っている。


…気持ち悪りぃな。


多分咲も今頃、佳奈にあれこれ問い詰められてんだろうな〜。


万一、俺が佳奈に問い詰められてるところを想像しただけでゾッとする。


雄哉なんかよりも、佳奈…恐ろしや…。



「…普通に楽しかった。」



なるべく表情を崩さず、普通に平然と言ったつもりだったのに。



「うわーっ!お前〜、顔がにやけてんぞ?」