ま、まって、落ち着いてあたし。 冷静に…冷静になって。 そして、すぐ逃げよう。 なんだか驚きすぎて、今ので涙が吹っ飛んじゃったよ…。 心臓がバクバクと音を鳴らしている。 一体、誰と誰がこんなところで…? あたしはちらりと…壁の向こう側を覗こうとした。 でも、覗く前にそこに誰がいるのか…次の瞬間わかった。 「んっ…爽太…。」 女の子が色気の混じった声で呼んだ、その名前。 …爽太…? 「〜〜〜っ!!」 あたしは思わず、拳を握り唇を噛み締めた。 そ、爽太のやつ〜!!