ただの幼なじみじゃいられない!




「…あ。もしかして、咲ちゃん?」


「…はっ?」



雄哉から急に咲の名前が出てきたことに、思わず目を見開き驚く。


雄哉も驚いた表情で目をぱちくりさせながら、言葉を続けた。



「あ、いや、当てずっぽうで言ったんだけど…。まじで?咲ちゃんと授業サボったん?」



雄哉は、俺の咲への気持ちを知ってる。


だからどこか楽しそうに身を乗り出して…興味深々に聞いてくる。


なんで、咲だってわかったんだよ…。


お前の勘…意外と鋭いのな。



「いや…咲と一緒に授業サボったわけではないっつーか…まあ、その、な。」