ちょうど1時間目終了のチャイムが鳴って、俺と咲はそれぞれの教室へ戻ることにした。
咲は隣のクラスだから、教室まで一緒に戻っていった。
咲のクラスの前で軽く手を振り、俺は自分のクラスへ戻ると自分の席へドカッと座り頬杖をついた。
___俺は、決めた。
これからは、咲に尽くす。
もう…自分に嘘はつかねえ!
好きな女のことだけ、咲のことだけ考える。
好きでもない女と遊んだって、好きでもない女を抱いたって、本当は罪悪感と虚しさでいっぱいになるだけだった。
表向きはいつだって楽しそうに誘いに行ったし、誘いに乗った。
…でも、俺はただ自分自身と相手の女に八つ当たりしてただけだったんだ。
本当は、ずっとわかっていたんだ。



