爽太は、あたしの隣のクラスだから、教室に行くまでに時間はそうかからない。 むしろ教室を出て数歩の距離。 扉が閉まっている爽太のクラスを覗き込むと…。 教室の電気は消えたままで、クラスの子が数名、授業で使った教材等を片していた。 …あれ、移動教室だったのかな…? おそるおそる扉を開けて、その近くにいた女の子に尋ねる。 「あの、爽太…いる…?移動教室だったかな?」 「あ、うん。さっきまで美術だったの。爽太くんも、もうすぐ戻ってくると思うよ。」