「まっ、そんなわけでじゃあな!」 あたしの言葉も待たずに、ケロっとした表情のままヒロはあたしに向かって軽く手を上げると、くるりと後ろを向いてスタスタと歩き校舎へ戻っていってしまった。 ぽつん、と校舎裏の庭であたしは立ち尽くした。 足が地面から生えているように…動かない。 えっと………あたし、フラれた…のかな…? 「な、なんで、どうして急に…?」 だって、ヒロは…あたしのことが好きだって、告白してくれて。 あたしのはじめての彼氏になってくれて。