*爽太side*
「はあぁ〜…。」
昼休み。
パックのコーヒー牛乳を飲みながら、俺は盛大なため息をついて髪をぐしゃりと握った。
「うわ、なんだよ爽太。恋する乙女かよ〜?」
なんて言って、面白そうに指を差して俺のことを茶化す雄哉。
…うるせぇなあ…。
恋する乙女………乙女じゃねえけどさ…。
ここ数日頭に浮かぶのは、咲のことだけ。
会いたい…。
家も近くで、クラスも隣なのに…会うに会えない。
さっき咲のクラスを覗いたけど、咲は机に伏せていたから、なんか話しかけられなくて声もかけず自分教室に帰ってきた。
…女々しすぎかよ…俺。
こんなんじゃ恋する乙女と言われるのもあながち間違ってねぇよ…。



