「ねー、さっき爽太が、うちのクラスにきてなんかきょろきょろしてたけど…。」
「えっ。」
「もしかして、咲に用があったんじゃないの?」
なんで帰っちゃったんだろう?と言いたげに佳奈は、不思議そうな顔で首を傾げた。
そうだったんだ…。
あたしは教室にずっといたけど、全然気付かなかった。
爽太のことをずっと考えてて、周りを見ていなかった。
…爽太も、おかしいと思ってるよね。
あたしのこの態度。
いやでも、変なことをしてきたのは爽太の方だもん!
あたしがおかしくなっても…仕方ないよね…?
「…咲。やっぱり爽太となんかあったんでしょー?」
佳奈は斜めにわけた前髪をかきあげて、いたずらっ子ぽく笑った。



