ただの幼なじみじゃいられない!




佳奈はあたしたちに、「またあしたね〜!」と別れを告げて、手を振りながらバタバタと早足で帰っていった。


あたしも佳奈の姿が見えなくなるまで、ふりふりと手を振り返した。


振っていた手をストンと落とした瞬間に思い出した。


…あ。



「あたし傘、ない…。」



佳奈に借りればよかった…。


もう、佳奈の姿は見えない。


気づくの遅い…あたし。



「俺の使えばいいだろ。」


「でも、そしたら爽太が。」



びしょ濡れになっちゃうじゃん。と言おうとしたとき。



「…俺と一緒に使えばいいだろ。」



と、少し呆れた表情であたしのことを見下ろしてそう言ったんだ。


え。


………それって、



「…あっ、相合傘!?」