ただの幼なじみじゃいられない!




「咲〜!爽太〜!」



爽太とそんな会話をしていると、教室から佳奈がバッと勢いよく出てきてあたしたちのもとへ駆け寄ってきた。



「佳奈。なにしてたの?」


「あのね、雨がひどいからお母さんに連絡したのね。」


「うん?」


「そしたら学校まで迎えきてくれるって!でも、そのあとに用事があるから咲たちのことは乗せられないって言われちゃって…。」


「え、そうだったんだ!」



お迎え、いいなぁ。


佳奈、わざわざあたしたちのことまで…。


気にしなくていいのに。


気にしなくていいのに、ありがとうってお礼を言おうと思ったんだけど、あたしより先に爽太が口を開いた。



「じゃあ咲、俺らで帰るぞ。悪いな佳奈、気ぃつかわせて。」


「いや、こっちこそ申し訳ない!気をつけて帰ってね!!」