ギスギスに疲れた心が、あたたかいものに包まれるように、ゆっくりと満たされていく気がした。 なにか、熱いものが込み上げてきて。 思わず、多希から目をそらした。 (…あ) 頬が、多希のてのひらに覆われた 大きくて、温かい手。