「俺さ、大学卒業したら一人暮らし始めるんだ。」


もうすぐ、高校一年が終了すると言うときに彼は言った。


宮司 流空。

私の五つ上の幼なじみだ。



「そーなんだ。よかったじゃん。」


動揺してるのを悟られないように、素っ気なく返す。



チラッと顔を盗みみると、彼も私を見ていて目が合う。



すでに予想外の展開。


「どこに引っ越すのか気になる?」


その怪しい笑みは、私の羞恥心をかきたてる。


なにもかもバレているんだ。