「えー? うっそだぁ! だって、顔赤いよー? いるんでしょー好きな人」





姫華は私の顔を指差してそういった。





「いっ……いないから!」





私はそういってさっきよりも速めに歩き始めた。





「あっ、ちょ、待ってよ奈央〜!」