「……っ」 「有馬と同じだよ…」 「えっ?」 「…ほっとけなかった……それだけっ」 そう照れながら言うと、菜実は有馬に背中を向け靴を脱ぐ。 「じゃぁ…キッチンだけ借りるね?」 「宮崎…」 「有馬は早く着替えた方がいーよ?あと熱測らないとっ」 「ん……分かった」 後ろ首をかきながら、有馬はそう答える。 着替えてベッドに座り、熱を測る有馬はずっと背中を向けている菜実をじっ…と見る。