次の日の朝。
菜実はゴミを持って部屋を出る。
「はぁー…なんか昨日はよく眠れなかったな…」
別に、有馬のこと気にしてるわけじゃないけど…。
いや、気にしてるのかな?
首を傾げた時、有馬の部屋のドアも開く。
有馬もゴミを持って出てきた。
「…おす」
「……おはよう」
ボソッとそう言って、菜美は先に歩く。
「あっ…待てよ、一緒に行こうぜー?」
「は?イヤよ、ゴミ持って隣歩くの」
「おーこわっ、宮崎って本当はそういう性格?知らなかったぁ〜」
「私も知らなかった、あんたがそんなにチャラいヤツだったなんてっ」
「えっ!?俺チャラい?めっちゃ硬派じゃん」

