なに、この適当さ。



やっぱり有馬は変わった…。



「つうか、おまえもコンビニ弁当?料理作らねーの?」



「作るわよ、今日は疲れたのっ」



「ふーん?ちょっとズボラだな?」



ニヤッとしながら、そう言った有馬に菜実の眉がピクッとする。



やっぱり。



絶対、こんなヤツ有馬じゃない!!



有馬から顔を背け、菜実は眉間にシワを寄せ歩き出した。



そしてアパートに着き、菜実が部屋の鍵を鞄から出そうとした時。



「宮崎っ」



「…なに?」



すると有馬は、自分のコンビニ袋中に手を突っ込みながら菜実に近づく。



そして袋の中からある物を取り出し、菜実に差し出す。