切ないくらいに

「ねー、アンタなんて名前?」

話し掛けてきたのは私の前の席の男の子
正直に言ってイケメンだけどチャラそう

「優実 美香だよ!そっちは?」

「俺は森山 いつき(もりやまいつき)」

チャラ男・・・・・いや森山くんは愛想のいい笑顔でそう言った。

多分この人相当モテるだろうなぁ・・・・・

「いつき?ってどんな漢字書くの?」

「樹木の樹って書いていつき」

樹木の樹って

「なんだか・・・・・凄く変わった紹介の仕方だね」

「そうかな?」

「ぱっと思いつかないよ樹木の樹とか」

森山くんと話してるうちに高校生活初めてのHRが始まった。