クラウドが、私をこちらの世界に連れてきた事をすっと気にしていた事はサラちゃんから聞いて知っていた。
でもこれほどまでに悔やんでいるなんて知らなかった。

彼からすれば、ずっと見ていただけの好きな人に会えるとなれば、どんな手段を使ってでも会いたいとそう思うはずだ。
だってそう思うだけの時間を彼は夢を見る事だけで過ごしてきたのだから。
それを知って、私に彼を責める気持ちは全く湧いてこなかった。

私だって、クラウドの立場ならきっとそう思ったに違いない。
現に、クラウドが私に向って呼び続ける夢がずっと気になっていた。
あの日あの空間で、あの夢について分かると直感的に思ったらからこそ水晶を手に取った。






「クラウドは、私をこっちに連れてきた事を後悔しているの?」