リナリアの王女

 「クラウド?」
「エリーゼにだって家族がいる、元の世界には友達だっていた。なのに俺は自分のエゴでエリーゼをこっちに連れてきてしまった」
「でもそれは私の意識も関係してるって、」
「確かに俺の気持ちだけでエリーゼをこちらに連れてくる事は出来なかっただろう。でもエリーゼだってこちらに来てしまうなんて思ってもみなかっただろう?」

それは・・・確かにそうだ。

クラウドが夢に出て来て、それがずっと気になってて、あの水晶に触れたら分かると思っただけだった。
まさか異世界に来る事になるなんて思ってもみなかった。

「でもそれでも、エリーゼに恨まれてでも、エリーゼをこちらに連れてこれた事を嬉しいと思ってしまったんだ。







「本当に謝らなければいけないのは俺だろうな」