リナリアの王女

 そして数日、サラちゃんの協力もあってか、クラウドと会う事なく過ごす事が出来た。
気持ちを落ち着けるには十分過ぎるぐらい時間を置く事は出来たが、時間が経つにつれて謝りにくくなっている事にも気づいてしまった。

「はぁ・・・謝るのなんか簡単だと思ったんだけどな」

しかし、謝らなくてはと思う反面、この数日全く姿を見せていないにも拘らず、私に会いに来てくれないクラウドにも腹が立っていた。
自分勝手だとは思うが、少しは気にしてくれても良いと思う。


「何で会いに来てくれないのよ・・・」


何よりも愛しい婚約者だと言っておきながら、全く会いに来てくれないなんて!!


そんな気持ちが邪魔をして私も意地になってしまっていた。
しかしクラウドに会わないようにとこの部屋から出ていないこの数日間は本当に暇である。
サラちゃんに頼ってばかりいるのは申し訳ないから、サラちゃんの仕事が片付いて時間が出来た時にだけここに来てってお願いしたから、今はこの場に私しかいない。

まぁ、だからこそ何も気にせず独り言が言えるわけだが。

サラちゃんがいない時間の方が多いのに、一向に会いに来ないクラウド。
もしかしたら嫌われてしまったのかもしれない。
行き過ぎた行動とは言え、クラウドが好意で行った事に対して、私は軍手を投げつけて走り去った。


ひょっとしたら怒っているのかもしれない。


だから私に会いに来てくれないのかもしれない・・・。


一人でいると悪い方にしか考えがいかないから良くない。
だからと言って私から会いに行く事はしたくない。



結局この思考のループから抜け出せずにいた。