リナリアの王女

 『喧嘩でもしたんですか?』
「喧嘩ってわけじゃないんだけど・・・」

そう。あれは喧嘩ではない。
だって私が一方的に怒っているだけで、きっとクラウドは何とも思っていないはずだもん。
クラウドはきっと何食わぬ顔をして朝食を食べにダイニングに行くだろう。
私だけ恥ずかしいままってのも気に食わない。


とにかく!今はクラウドに会いたくないんだ!!


『クラウド様が何かなさったんですね。分かりました、朝食はこちらに運ばせますね』
サラちゃんは私の説明になっていない説明で何かを察してくれたらしく、これ以上深く聞いてくる事はなく、了解してくれた。
「ありがとう、サラちゃん・・・」



そして仕事を増やしてしまってすみません、使用人さん・・・。
こうして私はこの世界での最初の食事の時以来、初めてこの部屋でご飯を食べた。