「・・・ふぅ。これくらいかな?」
あれから暫くして私は大量の花を摘んだ。
大量の花を摘んだといっても、このバラ園はとても広いので、見渡してもバラの花がなくて寂しい、と思う場所はない。
つまりまだまだバラの花は沢山あるという事だ。
「随分集中して花を摘んでいたな」
私が一段落したのを見計らってかクラウドが声を掛けてきた。
「うん。やり始めたら止まらなくなっちゃって」
初めはやっぱり綺麗に咲いている花を摘んでしまうのは可哀相だと思っていたが、その下に新芽を見つけ、この子が新しく綺麗な花を咲かせてくれるんだと思ったら、前向きに花を摘む事が出来た。
「それよりクラウド、そんなに大きなものじゃなくて良いんだけど、籠はない?」
「籠?あるにはあるけどどうするんだい?」
「この摘んだ花を部屋に持って帰りたくて」
花を摘み始めて、まだ綺麗に咲いているこの花をただ摘んで捨ててしまうのではなく、何かに活用すれば良いじゃないかと考えた。
「分かった。少し待っていろ。籠を持ってくる」
私を見ながら微笑んでクラウドは多分さっきの倉庫に向ってくれたのだろう。
クラウドは可愛らしい籠を持ってきてくれた。
「これは使わない物だから、エリーゼの好きにすると良い」
「ありがとう、クラウド!これでバラの花を持って帰れるわ」
私はさっき摘んだバラの花を籠の中に入れた。
籠はあっという間にバラの花でいっぱいになった。

