リナリアの王女

 「まっ、エリーゼ!そういう事じゃ、」


クラウドが何か言いかけていたような気がするが、私は気にすることなく部屋を去った。


『ックク、可愛らしい方ですね、エリーゼ様は』
「俺の大切な婚約者だからな」
『心得ておりますよ』


私がいない間にそんな会話がさせていたなんて知らなかった。
クラウドとグレンさんに渡したマドレーヌは無事、美味しいと言ってもらえた。









余談だが、グレンさんに再度自分の事は呼び捨てで構わないと言われたが、クラウドよりも年上に見えるし、なんとなく呼び捨てに出来ない事を告げると諦めてもらえた。