リナリアの王女








  ―人を好きになるのに時間は関係ない―





ふと誰かが口にしていた言葉を思い出す。




「時間なんて関係ない・・・」




私は無意識に、彼が私を想ってくれていた長い長い時間に対して、それに返せるだけの気持ちを彼に抱かなければいけないと思い込んでいたのかもしれない。
その気持ちに返せるだけの愛情を抱けないのならば、彼に対して愛情を抱いてはいけないと思っていたのかもしれない。
誰に言われたわけでもないというのに。

クラウドだってそんな事望んでいないはずなのに・・・。

少しずつで良い。
芽生え始めたこの感情を受け入れ、大事に育てていこう。
その為の第一歩だ。




「クラウドのところに行こう」




いつも彼から歩み寄ってくれる。
今度は私から。