また、私の目から涙が出てくる。 今回の涙はきっと… 「そのネックレスも見覚えがあると思ったんだ」 王子様は私の近くに来てネックレスに触れる。 「大事にしていてくれて、ありがとう」 そう私に笑いかける。 …私は彼のこの笑顔を好きになったんだ。 忘れないままずっと何年も。 もう、会えないと思っていたのに。 そう思うと私の目から涙が何粒も落ちて来た。 けどこの涙は、今までと違う。 「キミは泣き虫だね」 …嬉し涙だ。