__そうやって私は、魔法使いの弟子として

彼女のもとで生きてきた。




__もちろんあの日以来、王子様とは会えてない。

いや、会えるはずなんてない。




会いたい、なんて馬鹿なこと言わない。


私なんかが会える人なんかじゃない。





__王子様は私の初恋の人でも、


私のことなんて覚えてない。



期待なんかしてない。ただただそうやって、

昔の思い出として思い出すだけ。


どんなに年がたっても。


あとはあのとき貴方が私にくれた、
小さなピンク色のハートがついたこのネックレスだけ。