*** 「どうして泣いてるの?」 森の中で何故か1人で泣いている女の子を僕は見つけた。 赤いショートボブの髪。 …その時すごく綺麗な髪の女の子だなと思った。 「お母さんが…っ、死んじゃったの…っ」 そう言った彼女の目からは絶えることなく涙が落ちていく。 そんなこと言われても僕にはどうにも出来るわけなくて。 でも泣き止んで欲しくて。 彼女の頬に両手を当てて、 「大丈夫だよ、きっと」と言った。 今思うと無責任な言葉だったかもしれない。