こんなお葬式【長篇】

そしてあれこれ悩んだあげくに、祭壇を予算と見栄を踏まえて決定するのだ。

その後時間をかけて選んだオプションを削るにしても、料理は切れない、バスは必要、献茶婦がいないと……と、削れず変えれずで、結局多額の費用を支払う事となる。

その他外注費は直接の売上げにはならないが、外注業者からは大方バックマージンが入り、利益となる。

そもそも、当初予算の大半を、祭壇を含む葬儀社売上げとして確保しているので、きっちりと成立するのである。