こんなお葬式【長篇】

お骨は広島にある本家の墓へ納めるとの事。

たった一人で電車を乗り継ぎ、骨壷を抱えながら小さな歩幅で歩く姿を想像すると、やはりやりきれない。


しかし今回の仕事も、もうすぐ終わる……。
客の今後を心配してもしかたがない事はわかっている。
それに何も出来ない事もわかっているのだ。