こんなお葬式【長篇】

たった二日。
されど長い二日間の進行の全てが終わり、後はおばあさんを自宅へ送り届けるだけの仕事となってしまった。

走り出してしばらくすると、ポツリポツリと夕立が降り始め、沈黙を雨音で緩和させる。

─降ってきましたね。全部終わってからで良かった。

─そうやねぇ。今日はほんまにありがとうございました。

今後の事を少し聞くと、法事等はもうしないと言う。

─一人だけやし、しんみりするだけやからねぇ……。

確かに、想像するだけで寂しさが込み上げてしまう。