こんなお葬式【長篇】

頭部を顎から順に納め、最後に頭の骨で全体を包むように蓋をする。

しめて丸々壷二つ。

大半のお骨を納めきって、満足気なおばあさんである。

大抵は大小の壷を一つに包み、喪主に手渡すのだが、今回は大が二つに小が一つなので、一つは同僚が抱えた。

おばあさんは、大事そうに両の腕で抱き抱えながら、

─小さくなっちゃったね。

と、定番の台詞を呟いた……。