こんなお葬式【長篇】

普段、普通に生活している中では決して嗅ぐことのない、匂い……。
やはり葬儀社はこういう匂いが付きまとう仕事なのだ。

死の直後。
死から数日後。
納棺後の最後の開蓋。
そして骨上げ時。

この種類の違う「匂い」に慣れなければ、葬儀社で勤める事は不可能だと思う。

夏場たるや……。
と、説明を続けるのは控えた方が良いだろう。

そして、視覚に飛び込む人骨……。

慣れた筈の連鎖が、どうにも五感を刺激してやまない。

正に「素人返り」だ。

あの初めての時のカルチャーショック感が蘇る。